【第195局】飛車と角もない?

皆さん、こんにちは。

普及棋士8級のIORIがお送りする「将棋する?」のお時間です。

それでは対局を始めさせていただきます。

 

将棋に関しての質問が来ました!将棋を普及する身としてはもちろん、お答えします!

 

質問

「なぜ、飛車と角は相手と違う位置にあるのか」

他の駒は相手と同じ配置なのに対して、なぜ、飛車と角は対照的な配置になっているのかという疑問。

 

飛車と角の配置は初心者の方がよく間違えるところではないでしょうか。

チェコで将棋を教えたときなんかほぼ確実と言っていいほど、飛車と角を逆に置いて対局開始みたいなことよくありました。

 

一見、配置が違うように思いますが、

しかし、これ相手と同じ配置なんですね。飛車と角だけ1枚ずつしか持っていないため、対照的な配置になってしまうんです。

まぁ、将棋をしている人だったら、分かっていることだと思います。

 

しかし、飛車と角がむかーーーしの将棋には無かったって知ってましたか?(諸説あります)

飛車が成ると「龍」になります。ドラゴンをイメージしていると言われています。

角が成ると「馬」になります。そのことから、麒麟をイメージしているとされています。

(馬車と牛車をイメージしてるという説もあります。)

 

平安時代の将棋には飛車と角が無かったため、攻撃する駒が少なかったようです。

平安時代より後に、飛車と角が加わりました。

また、ドラゴンも麒麟も、人間ではないため、「王将」より強くしようということで王将より強い動きをする駒になったということです。(※諸説ありますよ〜)

 

もし、「ヒカルの碁」に出てくるサイが将棋をしていたら、今の将棋にびっくりしているでしょうね。

 

1人の将棋初心者からの質問でここまで将棋の歴史を覗くことができました。

将棋の魅力の扉はたくさんあり、ちょっとしたことで発見できるものかもしれませんね。

 

780文字により、対局終了になります。

ありがとうございました。

 

IORI