【第257局】文武両道とは

皆さん、こんにちは。

将棋普及棋士8級のIORIがお送りする「将棋する?」のお時間です。

それでは対局を始めさせていただきます。

 

今回、私が学生時代思っていたことを書いてみました。

(今も大学生と学生の身分ですが…)

 

これからの季節、学生にとって新学期が始まります。

中学校に入学する人や高校に入学する人、新しい生活が多くの人に訪れてきます。

そのような時によく聞くワードが文武両道です。

 

「文武両道」とは、武道と学問を両立をすることです。私も中学校、高校とこの言葉をよく耳にしました。

 

ですが、果たして、

文武両道とは武道と学問を両立することなのでしょうか。部活動と勉強の両立することを目標としている人はたくさんいるでしょう。そして、運動部に入部し確実に実績を残し、勉強にもしっかりと取り組む。まさに、文武両道です。

 しかし、私は、

日本の文化のゲームである将棋も文武両道といえるのではないだろうかと考えます。

将棋こそが我ら日本人が求め続けた真の「文武両道」の姿ではないでしょうか。

 

一般的に、将棋でいくら実績残し、勉強と両立していても文武両道をしているとは、言われません。なぜなら、将棋とは学問として捉えられているからです。

 

 将棋は、考えるゲームであり、どちらかと言えば「文」の方に分類されます。だが、将棋が相手を敬い、勝敗がはっきりと決まるという「武」の面もあると思います。さらに、中国では、将棋を頭脳の格闘技として、学校の授業の一貫として取り入れています。まさに、「文」と「武」を総合したものが将棋ではないでしょうか。

私は「文武両道」が表すものが将棋ではないかと思います。

学問とスポーツを両立することだけが文武両道と言わないのではないでしょうか。

 

754文字により、対局終了になります。

ありがとうございました。

 

IORI