【第822局】無名の将棋普及活動

皆さん、こんにちは。

将棋普及棋士初段のIORIがお送りする「将棋する?」のお時間です。

それでは対局を始めさせていただきます。

 

 酒造業者の八尾八左衛門は、享保期に伊丹の教養人としての生活を日記に残しています。

彼は、趣味としてかるたと将棋に熱中していました。

 

 八尾八左衛門は棋力が高いわけではないですが、「将棊時花」という将棋の本で勉強し、医師や家臣や仲間の酒造業者と将棋を楽しんでいました。日記には、例え棋力が低くても将棋は楽しめるものであると記されています。これは、将棋の魅力の一つでもあります。

 

 八尾八左衛門は、将棋仲間を集め将棋会を開いたり、また上級者を招聘し勉強会なども開催していました。将棋は決して一人ではできません。八尾八左衛門の周りの将棋仲間を集め、将棋会を開き、またその周りの将棋仲間が新たに将棋仲間を連れてくると、どんどん将棋が広まっていきました。これをきっかけに将棋にハマる人が増え、プレーヤーが増えると将棋会の開催頻度が増えていくという好循環で、八尾八左衛門の住む地域では将棋が普及されていったことは明らかなことでした。

 

棋力が低いといえど、八尾八左衛門は将棋普及にかなり貢献したといえます。

無名でありながら、熱心な将棋愛好者によって将棋は徐々に広まっていった過去があります。

 

現代において、藤井聡太二冠の活躍によって、将棋がテレビで取り上げられ、注目を浴びた例もあります。ですが、私は47都道府県の将棋道場をまわる日本一周の旅で、無名(全国的には)の熱心な将棋愛好者の数々の普及活動を知っています。こうしたその地域で熱心に将棋を広めている方々の活動があるからこそ、今の将棋界があると思っています。

 

少しでも、多くの方にそうした活動や方々を知っていただきたいと思っています。

一部ではありますが、実際にそうした方々にお会いし、取材させていただきました。それを動画にしYouTubeにアップしています。ぜひ、皆さんに見ていただき知っていただけると、大変嬉しく思います。

 

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1082文字により、対局終了になります。

ありがとうございました。