【第1035局】少年よ、将棋をするな

皆さん、こんにちは。

将棋普及棋士初段のIORIがお送りする「将棋する?」のお時間です。

それでは対局を始めさせていただきます。

 

今日のタイトルに対して、何言ってんの?とツッコミがあるかと思います。

すいません、クラーク博士の真似をしたつもりでした。(否定的な内容ですが笑)

 

私が今日のタイトルで言いたかったのは、「将棋大会で優勝するためだけに、将棋の勉強はしてほしくない」ということです。

 

将棋の勉強をしている子に、「なぜ将棋の勉強をしているのか?」と尋ねると、「将棋大会で優勝するため」と返ってくることがあります。一見、真面目な子で偉いね、頑張ってるねという声をかけたくなりますが、私は、不真面目だと思います。あまり嬉しくない回答です。(言い過ぎか?笑)

 

同じような話で、「なぜ勉強をしているのか?」と聞いて、「一流の大学に行って、一流企業に入って年収上げる」っていう返事は、「真面目だな〜」「すごいな〜」というイメージがあるかと思います。

しかし、そのような子は果たして大人になって勉強するでしょうか?

いや、一流企業に入れたのなら、勉強する意味はなくなるので、しないでしょう。

そのような勉強は、果たして真面目といえるでしょうか?

勉強というのは、楽しいからするのであって、なにも年収を上げたり、一流大学に行ったりと見栄のためにすることではありません。

 

このような統計があります。

コンクールで金賞をとるためだけに、吹奏楽部で頑張った人は、大人になると楽器から離れ、音楽とも離れていくようです。

悲しいデータですね。

その一方で、西洋の人たちは、老後も楽器や音楽を嗜んでいます。コンクールでの金賞や部で1番上手くなるといったことに縛られず、純粋に音楽を楽器を楽しんでいるのです。そうしたことこそが、豊かな人生であり、真面目なことではないでしょうか。

 

私は、将棋の面白さを子どもや海外の人に伝えています。

そこには、プロ棋士になってほしい、アマ強豪になってほしい、大会で好成績を残してほしいといった思いはありません。

ただ、将棋というゲームを知ってほしい楽しんで遊んでほしい、という思いだけで活動しています。大人になると将棋で遊ばなくなる、なんて悲しいですからね。

 

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1159文字により、対局終了になります。

ありがとうございました。