【第1437局】殺すか詰すか

皆さん、こんにちは。

将棋普及棋士初段のIORIがお送りする「将棋する?」のお時間です。

それでは対局を始めさせていただきます。

 

私は、将棋だけでなく、チェスの映画やドラマも観たりします。

チェスにおいて、自分のキングを倒すというシーンを見たことはないでしょうか。

 

なぜ倒すのでしょうか?

これは、投了の意思表示であり、負けた側が自分のキングを倒すというものです。

 

「不覚の敗北を喫したとき、悔しさのあまり、自分のキングをつかみあげて部屋のすみまで投げとばしたという名人が何人もい」(松田 2000: 80)るとのことです。

盤上で倒すならまだしも投げ飛ばすのやりすぎでは…(笑)。

 

また、将棋には「感想戦」というものがあるように、チェスにも対局を検証するものがあります。

これを、「postmortem」というそうです。

事後検証という意味もありますが、検死をするという意味もあります。

 

将棋では、王を詰すといい、殺すとはいいません。

チェスには、キングを倒すあるいは殺すと捉えられているのでしょうか。

こうした違いを比較していくと、また新たな将棋の面白さが見えてくるのかもしれません。

 

参考文献:松田道弘,2000,『将棋とチェスの話』岩波書店

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750文字により、対局終了になります。

ありがとうございました。