皆さん、こんにちは。
将棋普及棋士初段のIORIがお送りする「将棋する?」のお時間です。
それでは対局を始めさせていただきます。
2日前に、少し触れましたが、実力偏重主義である現代は、勝つことにこだわりすぎではないでしょうか。
勝者が偉いや勝つことが正義であるなどと社会でもいわれています。
そうしたことは、将棋においても、ソフトの使用問題などからも他人事ではありません。
勝つという面白さ以外に将棋にはないのでしょうか。
勝つこと以上に面白いことはないのでしょうか。
「通信チェス」というものがあります。
通信チェスとは、「一手だけはがきで相手に書き送り、それを見た相手もつぎの言ってを書いたはがきを相手に送るという、相互通信によるプレイです」(松田 2000: 103)。
勝敗もすぐ決まらず、なにが面白いのかと思われるかもしれませんが、私は「時間をかけて考える」という面白さがあるように思います。
将棋も新聞棋戦が始まるまでは、持ち時間制など無く、ゆっくり指し手を考えていました。持ち時間制は、新聞原稿また掲載に間に合わせるために導入されました。
今では、早く勝敗を決めることが重視され、持ち時間制が導入され、またソフト使用が問題となっています。
確かに、勝敗を早く決める面白さもあると思いますが、時間をかけて考えるという面白さもあるのではないでしょうか。
参考文献:松田道弘,2000,『将棋とチェスの話』岩波書店.
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838文字により、対局終了になります。
ありがとうございました。