【第1201局】最も古い免状

皆さん、こんにちは。

将棋普及棋士初段のIORIがお送りする「将棋する?」のお時間です。

それでは対局を始めさせていただきます。

 

 今も昔も将棋を楽しむ人は、自分の上達を示すために免状を発行しています。

今では、日本将棋連盟から発行されますが、昔は、段位の認定は将棋三家、特に大橋本家から出されていました。現在確認できるもので、最も古い免状は、次のような内容です。

 

「象戯を御執行のところ見事に候段、感得せしめ、これにより飛車と香車を落し候手相に直し進み候。向後は他人と象戯これある時は、手相を聞きあい、右の積りをもって御指しあるべく候。手直り無き方とは、最初より駒を御落しあるべく候。よって証として、状に筆を染めおわんぬ。

 元禄九子歳八月八日 大橋宗桂 印

 高木甚太夫殿」

増川宏一「将棋の歴史」平凡社、2013年.)

 

今と昔で異なるところは多くありますが、面白い点は、段位をもっていない素人と指す時は、必ず駒落ちをしなさい、と書かれているところです。賭け将棋が行われていたという時代背景が見てとれます。

 

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687文字により、対局終了になります。

ありがとうございました。