【第1396局】駒の音でわかる

皆さん、こんにちは。

将棋普及棋士初段のIORIがお送りする「将棋する?」のお時間です。

それでは対局を始めさせていただきます。

 

マチュアの初段と10級はどう違うのでしょうか。

対局内容をみると、素人の私でも分かります。

しかし、加藤一二三先生は、「対局者の駒の打ち方を見ていて、それがどんな音を出すか観察」(越智編 1998: 68)するだけでわかるといいます。

 

加藤一二三先生は、澄んだ音を出す人は初段に近いといいます。

「澄んだ音を出すには駒が盤目にキッチリ入る事を条件とします。またキッチリ入れるには対局者の姿勢が盤の範囲内に入るぐらい良くなくては駄目です。そして盤目に美しく駒を打てる人は相当強い人です。従ってさきの条件を満たす様な人は入品の域に達していると言えるのです」(越智編 1998: 68-69)。

 

「観戦記を読むと『駒音…した』と言う箇所が実に多く出て来ます。この場合は単なる音の描写に留まらずそれによって、形勢の良悪を暗示しているのです」(越智編 1998: 69)。

こうしたことを知ると、今後の観戦記を読む面白さが増すように思います。

 

 

参考文献:越智信義編,1998,『将棋随筆名作集』三一書房

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743文字により、対局終了になります。

ありがとうございました。