【第1323局】将棋駒の値段

皆さん、こんにちは。

将棋普及棋士初段のIORIがお送りする「将棋する？」のお時間です。

それでは対局を始めさせていただきます。

宮松影水作の島黄楊虎杢盛上将棋駒がヤフオクで250万（2501000円）で落札されていました。升田幸三名人・王将・九段の直筆署名駒箱付きです。

どんな方が落札したんだろう？と気になるところではあります。

『將棊馬日記』というものに、昨日採りあげた水無瀨兼成の駒の行き先が記されています。

そのなかには、「徳川家康には五十三組の駒が納められていることが」（今泉 2019: 19）記されています。

やはり将棋駒は昔から高額だったのか、と思いきや、天皇や公家だけでなく「武将などが次々と登場し、僧侶・神職や商人、大工・棟梁たちの名前なども見られます」（今泉 2019: 19-20）

このことから身分的にも幅があり、そこまで高額でなかったのか、またはランクがあったのか。そうしたことも考えてみると面白そうです。

参考文献：今泉忠芳、2019、『將棋駒書体の背景ー水無瀨　錦旗』文芸社

文字により、対局終了になります。

ありがとうございました。