【第1860局】儀礼としての将棋

皆さん、こんにちは。

将棋普及棋士初段のIORIがお送りする「将棋する?」のお時間です。

それでは対局を始めさせていただきます。

 

将棋は礼にはじまり礼におわる、といいます。実際に、将棋にはいくつかの作法があります。

たとえば、目上の者が駒箱をあけて駒を並べる、目上の者よりも駒を早く並べることは失礼である、目上の者が上座に座る、などです。

 

実は、これはつい最近重んじられるようになったわけではなく、古代から決められました。

平安時代の末期の恒例や臨時の公事典例を記した『江家次第』には、盤上遊戯をおこなう時は六位の外記が遊戯盤を持参し、身分の高い上位の者が北を背にして円座につく、等ときめられてい」(増川 1977: 193)ました。

そのほかの書物にもいくつも作法が確認できます。

古代からの所作が現在でも受け継がれているとは驚きです。この伝統を私の手でしっかりと受け継いでいきたいものですね。

 

文献:増川宏一,1977,『将棋Ⅰ』法政大学出版局

 

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712文字により、対局終了になります。

ありがとうございました。