【第1889局】雙六の勝負師への待遇

皆さん、こんにちは。

将棋普及棋士初段のIORIがお送りする「将棋する?」のお時間です。

それでは対局を始めさせていただきます。

 

江戸時代に、将棋指しと囲碁打ちは幕府から俸禄をもらっていました。そこで気になるのが、これまで多くの人に楽しまれていた雙六の勝負師へ待遇です。雙六も歴史ある盤上遊戯です。

 

雙六の勝負師へ待遇について増川宏一は以下のように記述します。

「同じ盤上遊戯であり、最も多くの人々に親しまれていた雙六の勝負師には、幕府から俸禄は与えられなかった。碁将棋が頭脳競技として確立しつつあったのに比べて、雙六は、駒を動かすのに習熟が必要であるにしても、競技は賽の目の偶然性に依存する。このため、おそらく、常に高い勝率を維持するのが難しかったのであろう。また、雙六の上手と称する者たちはあまりにも多く、特別に芸人として召し抱えるための選別が困難だったからであろう。あまりにも大衆的な盤上遊戯のため、碁将棋の者に比べて雙六の者は、寺社や武将との「特技」としてのつながり方が異なっていたことも大きな理由である」(増川 1989: 115)。

 

文献:増川宏一1989,『賭博の日本史』平凡社

 

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787文字により、対局終了になります。

ありがとうございました。