【第1916局】丸田先生の美学

皆さん、こんにちは。

将棋普及棋士初段のIORIがお送りする「将棋する?」のお時間です。

それでは対局を始めさせていただきます。

 

昨日、将棋界には立会人という人がいると書きました。

Wikipediaでは、「将棋のタイトル戦では、1戦ごとに立会人を1名以上定める。棋戦の規定にもよるが、タイトル戦の場合は正立会人1名と副立会人1名以上の複数名置くのが原則である。複数名置く場合は、正立会人はベテランの高段棋士が務め、副立会人も中堅以上の棋士が務めることが多い」とあります。

 

今では業務も多くフットワークが重要視される役目ですが、これまでは立会人は現場のことは一任されていました。

立会人をされていた丸田祐三先生が、地方テレビ局のカメラマンが封じ手のシーンを撮影しようとして怒鳴ったことがあります。

「1日目の初手や、2日目の封じ手開封を撮影する際、当時はスチールのカメラマンが撮影しやすいように駒を指す動作を何度か繰り返すことが慣例だった。とはいえこれはあくまでスチールカメラマンへの配慮であり、『棋士が同じ指し手を繰り返すというのは将棋ファンに広く公開すべきシーンではない』というのが丸田先生の『美学』だった。1枚の写真であれば問題ないが、映像でその様子を放送されてはみっともないことになる」(弦巻 2023: 199)ことが背景にあったようです。

 

文献:弦巻勝,2023,『将棋カメラマン:大山康晴から藤井聡太まで「名棋士の素顔」』小学館

 

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910文字により、対局終了になります。

ありがとうございました。