皆さん、こんにちは。
将棋普及棋士初段のIORIがお送りする「将棋する?」のお時間です。
それでは対局を始めさせていただきます。
私は、海外で将棋普及活動を行ないました。ヨーロッパのチェコ共和国では、海外の人は漢字が読めないため、動かし方が記されている駒を自国で開発していました。
日本国内でも、くもんのNEWスタディ将棋など、駒の動かし方が記されているものが多くあります。
将棋普及活動を始めた当初は、子供や海外の方へ普及をする上でこの新しいアイディアは凄いと思っていました。
しかし、この駒の動きが書いてある駒は16世紀後半には既に使われていたことが分かっています。
「朝倉氏遺跡発掘調査報告書」によると、総数17枚もの将棋駒が出土しています。
その駒の多くは、金将や歩兵といった駒の名称とともに駒の動きが記されていたことが分かっています。
目的は、現代と同じく、初心者のためではないかと思われます。その当時の識字率まではおえていないですが、例え漢字が読めなくても充分に将棋が楽しめる工夫がされていたことが分かります。また、この頃には初心者が多く、初心者への指導がなされていたことがわかります。
将棋の形も古来からしっかりと伝わっていますが、将棋普及の形もしっかりと受け継がれています。しかし、現代は様々な技術が発展しています。従来のものを大切にしつつ、新しい視点も取り入れてより一層将棋普及に注力していく必要があると、私は考えます。
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852文字により、対局終了になります。
ありがとうございました。