【第933局】石田流の新発見

皆さん、こんにちは。

将棋普及棋士初段のIORIがお送りする「将棋する?」のお時間です。

それでは対局を始めさせていただきます。

 

将棋には、戦法がいくつも存在します。

その中で、「石田流」という駒組みがあります。現代でも使われている駒組みであり、振り飛車党の私も何回か使ったことがあります。

この石田流は、江戸時代前半期に強豪といわれていた石田検校*が考案したといわれています。

 

だから、石田流というのですね!

 

しかし、石田流という駒組みは、慶長15年(1610)に行なわれた本因坊算砂と大橋宗桂の対局で使われていたことが分かっています。慶長10年から残された12局目の棋譜から、大橋宗桂は、石田検校が考案する以前からこの戦法に辿りついていることが分かります。

 

ということは、石田流ではなく、宗桂流と呼ぶべきでは?

 

このことは、増川宏一「〈大橋家文書〉の研究:近世・近代将棋資料」から新しく発見されたこととして記述されてあります。

 

これから、より〈大橋家文書〉を読み解いていくと、今まで明らかになっていない将棋の一面が見えてくるかもしれませんね。

 

*検校:江戸時代には、国の座をまとめる総検校を最高位として京都に置き、江戸には関東の座を取り締まりをする総録検校を置いた。(Wikipedia引用)

 

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777文字により、対局終了になります。

ありがとうございました。