【第1351局】将棋でコミュニケーションというけれど

皆さん、こんにちは。

将棋普及棋士初段のIORIがお送りする「将棋する?」のお時間です。

それでは対局を始めさせていただきます。

 

このブログでもPodcastでも、「棋は対話なり」という言葉をあげ、将棋を介してコミュニケーションをするという話をしてきました。

ですが、コミュニケーションといってもどういったことなのでしょうか。

というのも、意思疎通」「合意形成を目的としたものではないように思うからです。

 

八馬智は「『コミュニケーション能力とは、コミュニケーションが不調に陥った時にそこから抜け出す力』だと思うのですが、『ヒト』を直接相手にする場合はさまざまな行き違いが増幅して炎上しやすいですね。その点で『モノ』を介すると、フラットで冷静な基準が生まれて、障害を乗り越えやすくなるのかも」(八馬 2022: 74)といいます。

 

将棋は一見敵に勝つゲームと見られますが、私はお互いが協力して創りあげる芸術作品だと思っています。将棋におけるコミュニケーション「棋は対話なり」が指しているものは、仲間になり」「芸術作品を共同で創りあげるためのコミュニケーションではないでしょうか。

 

参考文献:いいだ・なむ,2022,『ゲームさんぽーー専門家と歩くゲームの世界』白夜書房.

 

YouTube

https://www.youtube.com/channel/UCUcEJTD_O8JjybKd5lguebg?view_as=subscriber

Instagram 

https://www.instagram.com/iori101/

Twitter 

https://mobile.twitter.com/M_iori101

Podcast

https://anchor.fm/shogi_iori

 

769文字により、対局終了になります。

ありがとうございました。