【第1589局】ジャパニーズチェスではダメ

皆さん、こんにちは。

将棋普及棋士初段のIORIがお送りする「将棋する?」のお時間です。

それでは対局を始めさせていただきます。

 

海外将棋普及について、私は日々何かヒントがないかと考えています。

そこで、田中寅彦先生は、海外将棋普及について次のようにいいます。

「『ジャパニーズチェス』ではなく、あくまでも将棋は『ショーギ』、金『ゴールド』でなく『キン』、ルールも簡素なままで伝え、外国の人たちに理解してもらわないと普及に成功したとはいえない。将棋を通じて日本の伝統文化に触れてもらい、日本の文化を深く理解してもらってこそ意義がある」(田中 2000: 185)といいます。

 

海外の人に受け入れてもらえるよう、将棋の深い部分を曖昧にしたまま伝えるとそれは果たして海外将棋普及が成功したといえるのでしょうか。例えば、将棋の駒の漢字を理解してもらえるように、英語表記変えることは意味があることなのでしょうか。

 

将棋にはどのように日本文化的要素が表象されているのか、普及する側がしっかりと理解した上で活動を行わないといけないと思います。

そうでなければ、将棋の面白さは伝わらないと思っています。

 

文献:田中寅彦,2000,『将棋界の真相』河出書房新社

 

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754文字により、対局終了になります。

ありがとうございました。