【第1596局】江戸期の将棋めし

皆さん、こんにちは。

将棋普及棋士初段のIORIがお送りする「将棋する?」のお時間です。

それでは対局を始めさせていただきます。

 

棋士が対局中に食べるご飯やおやつが将棋めしとして報道され、観る将を魅了しています。

実は、将棋めしは江戸期からあったのかもしれません。

『大橋家文書』には、御城将棋の際に食べた料理のことが記録されています。

 

一、御城において朝晩に御料理を下さいました。

一、本膳 白木具

一、二膳 同

一、朱椀 皿

一、二汁七菜

一、御酒 数献

一、御すい物

一、御肴 色々

一、御菓子 ぶたう、かき、へぎに据え銘々に

給士は御坊主衆、福阿弥老、珍阿弥老ならびに組頭衆が御付きになっての馳走でした。右が過ぎて御数寄屋方より御濃茶が出て二ふくに立ち、朝晩下さいました(増川 2021: 106)。

 

出された料理は豪華なものであり、祝賀などの際に出される料理と同等であったようです。

なぜ、将棋の際に食べる料理は注目されるのでしょうか。

この関係性や歴史を調べてみると、また新しい将棋の一面が見えてきそうですね。

 

文献:増川宏一,2021,『〈大橋家文書〉の研究:近世・近代将棋資料』法政大学出版局

 

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728文字により、対局終了になります。

ありがとうございました。