【第1738局】宝石の奪い合い?

皆さん、こんにちは。

将棋普及棋士初段のIORIがお送りする「将棋する?」のお時間です。

それでは対局を始めさせていただきます。

 

チェスは、戦争に関するものが駒の名称となっています。一方、将棋は宝石に関するものが駒の名称となっています。「王将」は…最初は双方とも玉将でした。

 

駒の名称だけ見てみると、将棋は戦争ではなく、貿易のようにも考えられます。持ち駒の再利用も、よく人質の捉え方や戦争のやり方の違いだ、なんて言われますが、貿易と考えるとごく当たり前のことかと思います。

 

ですが、将棋の発祥であるチャトランガは戦争を模倣したゲームですので、そうした要素も含まれています。内容面では一概に貿易的要素だともいえないわけです。

 

羽生先生は、「打ち歩詰めが禁止されたのは『卑怯なことはするな』とか『革命は起こすな』といった意味ではないか」(高川 2018: 277)といいます。打ち歩詰めは江戸時代に確立したルールで、将棋考案当初からあったルールではないようです。江戸時代に確立されたことから武士道や江戸文化の要素が含まれる可能性があります。

 

打ち歩詰めを貿易的側面から考えるのであれば、最後は人を売るな、宝石で取引は行えということでしょうか。それにしても将棋には謎が多いものです。

 

文献:高川武将,2018,『超越の棋士 羽生善治との対話』講談社

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859文字により、対局終了になります。

ありがとうございました。