皆さん、こんにちは。
将棋普及棋士初段のIORIがお送りする「将棋する?」のお時間です。
それでは対局を始めさせていただきます。
これまでの私は前進あるのみというスタンスをとってきました。
何も成果が出なければ、それは前進する勢いが足りないのだと思っていました。
しかし、最近その考えは変わりつつあります。
将棋において、前に進むだけの駒(歩兵、香車、桂馬)は一番取られやすいものです。
もちろん、歩兵のように一歩一歩確実に進むことは大切かもしれません。ですが、すぐに相手に取られやすく、成果に直結するかといわれると厳しいところがあります。
あくまでも、確実に進むことは何かを成し遂げるための一つの要素でしかないのです。
それでは、香車のように一点集中ではどうでしょうか。勢いもあり、強力のように思います。
しかし、香車も同様、歩兵のようにあっさりと敵駒に取られてしまいます。
勢いよく前進するだけではダメです。歩兵ー香車ー飛車と一列に並べて攻める方法がありますが、あくまでもそれは歩兵と飛車があって成り立つこと。一点集中の勢いある前進では何かを成し遂げることが厳しいようです。
では、桂馬のように、誰も思いつかないような意外性のある前進はどうでしょう。
よくビジネスなんかの場面で、誰も思いつかないアイディアが大事なんていわれたりします。
ですが、たとえ、誰も思いつかないような意外性のある進み方をしても、それはあっさり敵駒に取られしまいます。桂馬の動きを見ていたら分かりますよね。先に桂馬だけ単独で飛び跳ねるとあっさり歩兵で取られてしまいます。
これまで私は歩兵や香車、桂馬のような動きが大切であると考えていました。
しかし、それは間違いであったと気づきました。
王将や金将、銀将も歩兵のように一歩しか進めないけれども、その方向は前に進むだけではありません。時には振り返ることも大切なのです。
また香車のように一点集中、何か一つを極めてもダメで、角、飛車のように2つのことを極めてそれを組み合わせることが大切です。
こうしたことで自分自身何か成し遂げたいことに近づけるのではないでしょうか。
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1119文字により、対局終了になります。
ありがとうございました。