皆さん、こんにちは。
将棋普及棋士初段のIORIがお送りする「将棋する?」のお時間です。
それでは対局を始めさせていただきます。
将棋の囲いの一つに「美濃囲い」というものがあります。振り飛車党と相性がいいとされ、将棋をしている人は一回は聞いたこと、実際に使ったことがあるのではないでしょうか。自分もは振り飛車党なので、愛用している囲いです。
そんな「美濃囲い」の歴史は、
「二香差の左香落ち戦で最初に美濃囲いの形をとるのは江戸時代もずっと後代になってからで、初見は、1765年(明和二)の御城将棋、伊藤宗印対大橋印寿戦である」(天狗太郎「将棋金言集」、時事通信社、1992年.)とのこと。
元々、「美濃囲い」は駒落ちの戦法でした。
では、なぜ平手戦において「美濃囲い」が使われ出したのでしょうか?
「平手戦で初めて美濃囲いを採用したのは、左香落ち戦の宗印・印寿戦より56年すぎた、1821年(文政四)の御城将棋で、のちに大橋柳雪を名乗る2代目英俊と贈名人伊藤看寿戦である。」(天狗太郎「将棋金言集」、時事通信社、1992年.)
こうしたことが現代に継承され、今では代表的な囲いと位置づけられています。
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731文字により、対局終了になります。
ありがとうございました。